やっと、ブログに着手する時間ができました。いろいろやりつつ自分のキャパやペースをつかんでいると感じる昨今です。。私にとってブログは考えや想いをまとめる作業、ゆっくり書かせてもらいますね。

今回は こゆき庵として 今後やって行きたいメニューの一つ《クローゼット診断》について書こうと思います。現在は生徒さんにアナウンスしていたメニューのひとつ、今回お声がかかったので流れをご紹介します。

まずは、タンスの着物、帯などをお部屋に全部出してお待ちください。

今回は、生徒さんから背丈の合うおばあちゃんのタンスを診断して、自分に活用できるようにしたいというご依頼でした。

まずは 着物、帯の種類(色無地、小紋、紬など)そしてシーン(フォーマル、カジュアル、カジュアルでもワンピースなのかジーンズなのか)を分類 依頼者さんと手分けしてカードと表に書き込みます。このカードは、たとう紙に貼ったり、覚書を書いたりして活用ください。

その作業がすんだら

依頼者さんの雰囲気、着物を着るシチュエーションを考慮してコーディネートを作っていきます。

今回の依頼者さんは、着付けの生徒さんでお茶のお稽古にも通う、上品なママ。行く行くご実家であるお寺を引き継いで行きます。着物との縁もたくさんありそうですね。そんな場に、このタンスの着物たちが活躍できると、おばあちゃんも喜ぶし着物も息を吹き返します。

単衣はやはり少ないですが、季節柄これからすぐ着る夏帯とのコーディネート

淡い寒色に幻想的な柄の単衣は、色のトーンが合う優しげなピンクや黄色の夏帯とマッチ優しげな雰囲気に。色相は同じ麻の藍色の帯を持ってくると涼やかさが増します。帯周りの色も抑えることによって夏の涼を感じます。

お茶のお稽古のために

本人が好きだという小紋の着物でのコーディネート。白地の帯は万能で、合わせる小物は淡い色味が活用しそうです。

おばあちゃんのお話も聞きながら、一緒に見てくれていた依頼者のお母様が私の若い時の帯で一度もしめていないわ‥と持ってきてくれた帯は絞りの鮮やかなオレンジ色。

白大島に綺麗な若草色の羽織を組み合わせて、羽織を羽織ることで少し派手だど思う帯も面積が小さくなり華やかさをプラスしてくれます、お正月などにどうかな?そして生成りベースの木々の紬と合わせると、気軽なお出かけの雰囲気になりますね。おばあちゃんの着物に若さが加わりました。

この組み合わせは依頼者さんの雰囲気ではないけれど

こんな風に合わせるとエスニックなイメージに(私好み)この紬にモダンなおばあちゃんが浮かびますね。

他にも組み合わせて画像を撮ります。コーディネートをイメージしやすいように、提案しやすいように小物は自宅から持って行きます。

そして、着物の分類、帯の分類を表として。やはりタンスには少ない小物類のおすすめな色、今回は綺麗な色無地がたくさんあったので色無地の活用とコーディネート案などをまとめて

後日お渡しいたします。

今回、お会いしたことのないおばあちゃま、タンスの中の着物、その方の好みの色や柄に想いをはせながら、モダンでお洒落なおばあちゃんだと依頼者さんにお話やエピソードを聞きながら、共にとてもいい時間を過ごしてきました。

「タンスの着物に息を吹き返してくれてありがとうございました」と言ってくれた生徒さんが、実際に着用してくれたら、みんなとても幸せです。

 

クローゼット診断 この先もっと活用できるアドバイスが出来るメニューとなるよう、勉強する予定です。すべてタンスから出して風を通すのもとてもいい機会です。ご興味ある方はお問い合わせくださいね。

クローゼット診断

一時間4000円(着物、帯の数により時間は左右されますが、3時間あたりとお考えください)遠方の場合は別途交通費をいただきます。正式メニューとなりましたら値段改正も考えています。

 

コーディネートへの想い、大切さを目で見て感じた

KICCAきものカラーコーディネート協会 能口先生著書の出版パーティーに参加したお話につづきます。