キモノのひきだし塾での資料をつくりながら、考えたこと、気付いたこと、そして伝えたい事を書いてみようと思います。
髪型を例に出して、
昔むかし、聖子ちゃんカットってのが流行りました。これね
当時中学生だった私、女の子はみんな、この髪型にしたかった。髪質がストレートでも、癖っ毛でも、多くても少なくても‥そして丸顔でも面長でも
似合うとか似合わないとか‥の次元じゃない問題💦💦私も一生懸命くるくるドライヤーでブローしたものです。比較的早くに退いたけど(笑)
時は流れて
この髪質には、量には、こんな髪型が扱いやすい! 面長さんに、丸顔さんに似合う髪型!と細分化。より自分に合う髪型を選択しはじめ。
そして現代は
より顔映りのよいカラー、小顔に見えるカットと
自分がよりよく見える、カバーもしてくれる、なりたいイメージを作る、などとパーソナルな提案になってきていますよね。
こんなページや、本も(この本気になるかも)
しかし、キモノの着方ってどうだろう?
こうでなくてはいけないに囚われてないかな?キモノの着方、組み合わせしかり、キモノたるやこういうもの!って。
これを書いている私も、数年前までそんな風に思っていたのです。半襟の出方も、長襦袢の衿の合わせ位置も、帯結びは出来ても、帯位置の高さなんか気にもしていなかった。うまくできないお悩みはあったけど、着方で着姿やスタイルが変化したり、自分に似合う着付けはなんぞや、という意識はなかったのです。
キモノは着方でデザインする
長襦袢の着方で 肩幅の見え方が変化したり、首の長さが変わったりする。
キモノの合わせで上半身がコンパクトに見えたり、堂々としたりする。
帯位置の高さも、おはしょりの長さも、すこし変えると見え方が変わる。
着方で、大人っぽい、かわいい、粋だ、上品だ、とイメージ、見え方がかわる事
そのために着るキモノのイメージや素材で着方を変えてもいいという事
着方でスタイルが変化するって意識そのものが、なかったのです。
キモノが着れるようになって、お悩みがある程度解消されても。なんだかスッキリした姿にならない、垢抜けない‥には。大事な自分が抜けているのかも!似合わなくてもやってしまった聖子ちゃんカットのように❤️
同じ形の畳むと平面になるキモノを、それぞれ違う骨格や、顔形の人が身に纏う。
そこには 自分 がスゴく関わってくると感じます。
身長一つとっても、バランスって違いますよね。
キモノに携わって
自分の手の長さ(裄)を意識したり、首の長さや、胸の事や、肩の形状や、姿勢に体の歪みまで‥。自分の事を意識し始めた気がします。先生の声がけに気づくことも多々ありました。
今回の講座の最後の画像はわたしでした。
むかって左2011年の私は、衿が立っているので首も短く、長襦袢の合わせは標準だと思うけど、帯位置が低いので上半身が長く足が短い、コーディネートもなぜにその色の帯揚げだったのだろう‥突っ込みどころが満載!
帯位置が低いのは、胸の補正と帯の締め方のせいだろうな。
そして1年前の私。 むかって右は、私がよくなるバランス、シャキッとして紬には合う。真ん中は、柔らかく可愛く着たいときの理想のバランス。
意識するようになってから、姿は変化していっています。そして試したけど似合わない着姿も存在します。そしてこれから体型の変化や手に取るキモノが変わったらまたバランスは変化していくと思うのです。(再現失敗で、写真見ると足短い!!とかありますけどね)
今回の講座は長襦袢のお話から、みなさんに似合う衿元のお話でした。
いただいた感想でも「印象が変わるということがわかった」という声がたくさん、この着方で変わるという意識を持って、試したり、見比べたりしてみると、どんどん、あなたに似合う、あなたが素敵に見える姿になっていくと思います。生徒さんが素敵に見える着姿に導くレッスン、理想とするところです。
着方で変わるという意識が第一歩です❤️
この前通ってくれている生徒さんが「先生みたいに半襟たっぷりも素敵やけど、今日の私のすっきり細い白襟の雰囲気もいいですよね!」と言ってくれました、その生徒さんは長身で、素敵なところたくさんあるのに、キモノは好きだけど似合わないと思われていたのです。
一人一人に良さがあります。私もですが、自分って欠点ばかりに目がいくんですよ😅人と比べたりね
でも、着方で工夫できる。
ふかいな〜と思うと難しいけど、私もっと素敵になるかも!と思うとわくわくしませんか?
キモノは纏うと嬉しいのです、前出の私も楽しそう❤️いいよね。その楽しいから、より素敵に!のお手伝いや提案もしていけたら、そして最初から素敵に導く指導ができたら、と思います。
そして、長襦袢はそんな唯一無二の大事な自分を包む、薄いラッピングペーパーです。
綺麗な包装紙(キモノ)綺麗なリボン(帯)に気は焦りますが、土台が悪いと、その上のラッピングも綺麗にいきません、綺麗に包むには凹凸がない方が美しい仕上がりになりますよね(補整の問題)
と、2月開催のひきだし塾は ナツメミヤビ雅子先生の 〜体型を生かして楽に〜補整と美しい着姿講座です。早々に満席となっていますが、この大事な土台に注目した2講座
リピート開催するかもしれません!またご要望の声ありましたらお伝えください!
ブログを二つご紹介 雅子先生(金沢)⭐️ 多奈ゑり先生(福岡)⭐️
ここはちょいとおまけ
私のコンプレックスは、歯並びです😊 口の割に歯が大きくて、八重歯もあるしガタガタです。昭和の口元と呼んでます(笑)
でも歯並び気にしてんのに、写真なんかは口を開けて笑う!!
なぜかというと、歯並びと丸さで、横顔がやばく顎が見当たらないのも、口角上げるとほっぺが上がって少し解消、口を閉じると前歯がにょろっと出たりするので、意識しすぎて変な顔になるのも解消するから。
すると、笑顔がいいと褒められたりする🎵ラッキー。自撮りは口元チェックできる優れものなのでお澄ましできたりします。(あっ、画像を撮るのも姿を客観的に見れていいのですよ)
コンプレックスって案外そんなものなのかもしれません。長所を伸ばせば、短所は目立たなくなるし、気にしているのは自分だけかもしれない、工夫でなんとかなるかも。
みなさんがすでに持っている素敵な要素を、キモノでもっと、もっと素敵に✨✨
上の写真のお出かけや、長身の生徒さんも出てくる最近のこゆき庵、レッスンレポに続きます、公開したら読んでくださいね。