KICCAきものカラーコーディネート協会 第一回きものコーチ研修会でのコーディネートのお話

6月22日

暑いのか‥寒いのか‥雨はどう??  と不安定な季節で何を着ようか迷う日程

数少ない手持ちの中から、急な雨でも大丈夫なこの綿絽の浴衣をチョイスしてコーディネートを考えていきました。

この浴衣は4年前 大阪での《こころや》さんの催事に出向いた時、マミ先生はじめ、あっこ姉、作者の木下さんにこころやさん満場一致でこれ!と決めてもらった墨流しの浴衣。

勉強した今となってはこのチョイスの説明がつきます。

まずは色 パーソナルカラー的にぴったりのサーモンピンク 顔映りがとってもよろしい。

そして柄 墨流しの柄とは

千年ほど前に日本で発祥し、西洋にも伝わりマーブリングとも言います。中学の美術の時間に画用紙でやった記憶があるな〜。

水の張った水槽に白生地を置き 水面に染料を落としていきます。そこから専用の櫛をつかって色を混ぜゆらぎをつくる技法です。シャープな線やゆらぎのある優雅なものが多い中私の墨流しは墨流さず(笑)

染料を落とした段階の動きがおもしろくそのままにしたとお話を聞きました。

シャープやエレガントな墨流しの中で、丸くあぶくのような模様はキュートなイメージを作ります。私に似合うのはシャープよりゆらぎのある優雅な感じよりこれだったのだと納得できます。

素材 は夏着物風にも着用できる綿絽。墨流しの小紋柄なのでより夏着物風で品がいいです。

 

今回はこの浴衣を現在絶賛勉強中のパーソナルカラーからのアプローチ。

私のシーズン、鮮やかで明るい色が得意のスプリングの色味はキュートで若々しい印象を与えます。今回は忠実に直球で作ってみます。

半襟はごくごく薄いピンクの麻のもので顔まわりもスプリングの色で、鮮やかなみかん色のあふの帯揚げを持ってくると可愛さが増します。いつもならあえてすっきりとした柄を選ぶ帯も柔らかなお花の帯を(期せずしての頂き物がぴったり)帯留もキラリと光る鮮やかな色を

スプリングの色を多用してのコーディネート。

この帯に出会う前に考えていたのはこのコーディネート。

色の甘さはありますが、帯揚げはシーズンを変えた色を持ってきて、色数も少し減らし、帯の柄もシンプルに、甘さを少し引き算してすっきりとした印象を狙っています。

コーディネートは色、柄をはじめ沢山の要素でできています。どこかの要素を変化させるだけでもあなたの手持ちのものが《着たい》と思うものに変化します。

そして私はバファリンくらいは優しさがあると思いますが、このイメージが与えるほどのキュートさや優しさばかりでできているわけではございません!!断言(笑)そのギャップも認めつつ、似合う色がもつキュートな要素も私のもつ色の中に存在する、私の一部と考えてコーディネートをしています。そしてやはり似合う色は褒められます。

パーソナルカラーと自分の憧れのイメージが違っても、自分の魅力の引き出しが増えると考えると楽しくなります。そして貴方のなりたいイメージに寄せるアプローチもあります。

 

この浴衣は折に触れて着ています。

今度はエレガントにコーディネートしたいな。

汗もかいたし、洗濯機で洗って風にそよそよ。専用のネットに入れて脱水少なめびちょびちょでシワを伸ばして干すのがアイロンいらずのコツですよ。

さて浴衣が気になる季節です。

着方を覚えてあなたのワードロブの中に着物を加えてみませんか?

こゆき庵は楽で綺麗な着付け、そしてあなたを素敵にするコーディネートをお伝えします。

 

思い出も込みで、きちんと見えて、お手入れが楽な優秀な浴衣のコーディネートでした。

貴方の魅力を引き出す、着物姿はどんな雰囲気でしょうか?新しい自分も発見してみませんか✨✨